俺と初めての恋愛をしよう
「もっと、ゆっくりすれば良かったのに。まだお昼にもなっていないですよ」
「いいんだ、これから何度も足を運ぶことになるんだから。それに明日はまた仕事だ。早く帰って今日子と過ごしたいんだ」
「……そればっかり」
ハンドルを握る手を片方離し、今日子の手を握る。
「お互いの両親に挨拶を済ませた。今日子、幸せにする」
「はい。こちらこそお願いします。私、今年度一杯で会社を辞めようと思います。年内一杯でと思ったのですが、区切りのいい年度末で。そうすると有給も迷惑が掛からない程度に消化できますから」
「……分かった」
マンションに着いたのはお昼を少し過ぎたころだった。
「俊介さん、お昼ご飯なんだけど、お蕎麦があるからそれでいいですか?」
「うん、いいよ? 今日子の作ってくれるものならなんでも」
「そうそう、私少し焦りました。ご両親に私とは付き合いが長いって言ってあることすっかり忘れていたから」
「今日子が言葉に詰まったから俺も焦ったよ」
雑誌を閉じ、キッチンに後藤が来た。
広すぎる部屋は、会話に少々困る。独立したキッチンからではリビングにいる後藤と大きな声で話をしなくてはならない。
「ご両親に嘘は良くないです。折をみてちゃんと本当の事を言わないと、ね? 俊介さん」
「いいの」
「だめです」
「うるさいなあ」
「……んっ……」
後藤は今日子の口をふさぐように、唇を強く押し当てた。
「いいんだ、これから何度も足を運ぶことになるんだから。それに明日はまた仕事だ。早く帰って今日子と過ごしたいんだ」
「……そればっかり」
ハンドルを握る手を片方離し、今日子の手を握る。
「お互いの両親に挨拶を済ませた。今日子、幸せにする」
「はい。こちらこそお願いします。私、今年度一杯で会社を辞めようと思います。年内一杯でと思ったのですが、区切りのいい年度末で。そうすると有給も迷惑が掛からない程度に消化できますから」
「……分かった」
マンションに着いたのはお昼を少し過ぎたころだった。
「俊介さん、お昼ご飯なんだけど、お蕎麦があるからそれでいいですか?」
「うん、いいよ? 今日子の作ってくれるものならなんでも」
「そうそう、私少し焦りました。ご両親に私とは付き合いが長いって言ってあることすっかり忘れていたから」
「今日子が言葉に詰まったから俺も焦ったよ」
雑誌を閉じ、キッチンに後藤が来た。
広すぎる部屋は、会話に少々困る。独立したキッチンからではリビングにいる後藤と大きな声で話をしなくてはならない。
「ご両親に嘘は良くないです。折をみてちゃんと本当の事を言わないと、ね? 俊介さん」
「いいの」
「だめです」
「うるさいなあ」
「……んっ……」
後藤は今日子の口をふさぐように、唇を強く押し当てた。