俺と初めての恋愛をしよう
「かんぱい!」
女子ばかり5人揃っての飲み会がスタートした。
いつも通り、会社から近い場所での飲み会だ。
飲む場所には困らない界隈だが、その分、場所を絞るのに苦労する様だ。
「いつもすみません。何もしなくて」
「とんでもない! 先輩にそんなことはさせられませんよ」
いつも通りに佐々木が予約をした。
気薄になっているという人間関係だが、佐々木は積極的にとっている様だ。
集まったメンバーは年もバラバラで、入社時期もバラバラだ。
部内の担当もそれぞれで、情報を共有するにはいいようだ。
元々少ない女性社員だ。悩みを打ち明けるには、こうした場所がいい。
女子だけが集まれば、話はいろいろと飛び、楽しい会話が続く。
つまみもどんどんなくなり、口ではダイエットと言っていても、おなかは違うようだ。
「あ~どこまで入るのかしら、私の腹」
ポンポンとお腹を叩く者もいれば、お腹の脂肪をつまむものもいる。
「皆さんとても綺麗です。痩せる必要などありません。女性としての魅力は柔らかさですよ。今のままで十分です」
今日子は酒も入って、口が滑らかだった。ほんのり赤くなった頬は、色気がある。
「林さんはスタイル良すぎです。何かしているんですか?」
皆の顔が今日子に集中する。
「何もしていません」
「大抵美人って何もしていないって言うのよねえ。絶対に何かしてる。教えてください!」
一斉に怪しむ目が今日子に向けられた。
「いえ、本当に……困ったわ、どうしましょう」
どうせ造り替えるのだから、こんな顔と身体はどうでもいいと思っていた。
そのために節約をして、貯金をしてきたのだ。
「あ、一つあります」
「なんですか!?」
今日子を拝むように手を合わせる。
「質素な食事です。食事量は腹八分にして、和食を食べる。田舎料理がいいと思います」
「質素か~」
一同はがっくりとして、酒を口につけた。
その様子に今日子は笑う。貯金の為に食費を削っていた。それが体形維持につながったように思う。
ダイエット談議に花が咲いていると、時計が目に入った。
もう、約束の二時間は過ぎていた。
「そろそろお会計にしますか? 皆さんも電車の時間があるでしょうし」
「え~、まだいいじゃないですか」
更に乗ってきたところだったようだ。しかし、先輩でもある自分が先に帰るわけにもいかず、どうしていいか困る。
「皆さん遅くなると、危険ですよ。夜道は怖いですから」
「そうだぞ」
いきなり男の声がして、一斉に振り向く。そこには、何と後藤がいた。
一度家に帰っているのは明らかで、休日に過ごしているような服装で立っていた。
声も出ないとはこのことで、今日子は焦る。しかし、そんな今日子を余所に、後藤は今日子を見る。
「部長!!」
佐々木他女子たちは、いきなり現れた上司に立ち上がって周りを囲んだ。腕を組まれたりして、困った顔をしいる。
今日子以外からは質問攻めにあって、頭を掻く。
「迎えに来た。帰るか」
「部長! 今、誰に言いました!?」
後藤に佐々木が詰め寄る。今日子は座ったままで、佐々木と後藤の顔を見比べるようにキョロキョロとしている。
願わくば自分のことは誤魔化して欲しいと思った。
「林 今日子」
「林さん!?」
女子ばかり5人揃っての飲み会がスタートした。
いつも通り、会社から近い場所での飲み会だ。
飲む場所には困らない界隈だが、その分、場所を絞るのに苦労する様だ。
「いつもすみません。何もしなくて」
「とんでもない! 先輩にそんなことはさせられませんよ」
いつも通りに佐々木が予約をした。
気薄になっているという人間関係だが、佐々木は積極的にとっている様だ。
集まったメンバーは年もバラバラで、入社時期もバラバラだ。
部内の担当もそれぞれで、情報を共有するにはいいようだ。
元々少ない女性社員だ。悩みを打ち明けるには、こうした場所がいい。
女子だけが集まれば、話はいろいろと飛び、楽しい会話が続く。
つまみもどんどんなくなり、口ではダイエットと言っていても、おなかは違うようだ。
「あ~どこまで入るのかしら、私の腹」
ポンポンとお腹を叩く者もいれば、お腹の脂肪をつまむものもいる。
「皆さんとても綺麗です。痩せる必要などありません。女性としての魅力は柔らかさですよ。今のままで十分です」
今日子は酒も入って、口が滑らかだった。ほんのり赤くなった頬は、色気がある。
「林さんはスタイル良すぎです。何かしているんですか?」
皆の顔が今日子に集中する。
「何もしていません」
「大抵美人って何もしていないって言うのよねえ。絶対に何かしてる。教えてください!」
一斉に怪しむ目が今日子に向けられた。
「いえ、本当に……困ったわ、どうしましょう」
どうせ造り替えるのだから、こんな顔と身体はどうでもいいと思っていた。
そのために節約をして、貯金をしてきたのだ。
「あ、一つあります」
「なんですか!?」
今日子を拝むように手を合わせる。
「質素な食事です。食事量は腹八分にして、和食を食べる。田舎料理がいいと思います」
「質素か~」
一同はがっくりとして、酒を口につけた。
その様子に今日子は笑う。貯金の為に食費を削っていた。それが体形維持につながったように思う。
ダイエット談議に花が咲いていると、時計が目に入った。
もう、約束の二時間は過ぎていた。
「そろそろお会計にしますか? 皆さんも電車の時間があるでしょうし」
「え~、まだいいじゃないですか」
更に乗ってきたところだったようだ。しかし、先輩でもある自分が先に帰るわけにもいかず、どうしていいか困る。
「皆さん遅くなると、危険ですよ。夜道は怖いですから」
「そうだぞ」
いきなり男の声がして、一斉に振り向く。そこには、何と後藤がいた。
一度家に帰っているのは明らかで、休日に過ごしているような服装で立っていた。
声も出ないとはこのことで、今日子は焦る。しかし、そんな今日子を余所に、後藤は今日子を見る。
「部長!!」
佐々木他女子たちは、いきなり現れた上司に立ち上がって周りを囲んだ。腕を組まれたりして、困った顔をしいる。
今日子以外からは質問攻めにあって、頭を掻く。
「迎えに来た。帰るか」
「部長! 今、誰に言いました!?」
後藤に佐々木が詰め寄る。今日子は座ったままで、佐々木と後藤の顔を見比べるようにキョロキョロとしている。
願わくば自分のことは誤魔化して欲しいと思った。
「林 今日子」
「林さん!?」