最恐少女 ~伝説の修羅再び~



「ちょ、離して…!!」





レオの手が私の両手首を拘束し、少し乱暴に壁へと押し付けられる。












「頭の命令は絶対であり、そして…



何が何でも逆らうことは許されない。」






「あ…!」





ギリッと音を立てて、レオの爪が手首に食い込んでいく。






痛みに顔を歪める私を、目だけは笑ってない顔が冷たく見下ろす。






「…つっ!」





抑えられた腕から、一筋の血が静かに流れ落ちる。





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