キミの香り[短編]
「お前がそんなんやったら、茉矢ちゃんだって後悔するやろ!?
茉矢ちゃんは死んでしもたけど…っ絶対どっかで、瑠誠のこと見てんで!?
こんな瑠誠見たら…茉矢ちゃんは悲しむに決まってるやろ…!」
茉矢は強気で、優しくて……
何に対しても、ひたむきに頑張る。
そんな姿が凛としていて、憧れだった。
そんな茉矢が、俺は大好きだった。
前…確か言ってたな。
確かドラマか何か見てた時だった。
『好きな人が死んじゃったら、俺絶対生きていけんわー』
『はあ?何弱気なこと言ってんの?
残された人は、生きなきゃいけないの。
その人のために、その人の分まで』
…そっか。
こういう事か。
これが、茉矢が言ってたことだったんだ。
俺は今、頑張らなきゃいけないんだ。
…茉矢のために。