好きと嫌い
「あ、えりちゃんだ~おかえり。」
「三葉ちゃん、ただいま~」
2階にあがったらちょうど部屋から出てきた三番目の姉、有坂三葉ちゃんがいた。三葉ちゃんはとても大人っぽくて時々三女の三葉ちゃんが長女に見られてしまう事もある。
「入学式だったんでしょー?どうだった?」
「どうって、普通だったよ?」
「普通って・・・あ、てかえりちゃん大丈夫だったの?高校共学でしょ?男慣れしてないえりちゃんが心配でさー。」
「うっ・・・まだ初日だし、これから!だよ!」
「ふーん、頑張ってね~」
ニヨニヨと笑う三葉ちゃんをキーッと睨むと三葉ちゃんはより一層笑うと一階に降りていった。
「もう、三葉ちゃんってば。」
三葉ちゃんは時々意地悪だなぁとブツブツ文句を言いながら部屋に入り制服から部屋着に着替える。
「・・・伊能君。」
ケーキ屋で会った時の伊能君の笑顔を思い出して一人部屋で恥ずかしくなった。
なんでいきなり伊能君を意識してしまうんだろ?