my home
『空ーっ 家わかったからいってみるから』
『わかったぁ!』
門の方で奏くんが叫んだ
琉風達がゆうくんの友達を見つけたみたい
『ゆうくん、ママみつかるかも』
『ほんとぉ!?』
空くんの言葉に
ゆうくんの表情がどこか明るくなった
ゆうくんだけじゃなく周りの俺たちもね
『.....ん??』
ゆうくんの目が俺のほうをじっとみる
少し動いてみてもその目は俺をおって動く
『おにーしゃん、それなぁーにっ』
そういってゆうくんが指さしたのは
左に結んでいるリボン
あぁこれが気になってたのね
『これが気になるの??』
指を指しながらきくと首を縦にふった
『じゃあ これゆうくんにあげるよ、.....夢亜、いいかな??』
今日してたリボンは俺たちが中学校にはいってからかったもの
いじめが酷くなりはじめたころ
お互いプレゼントしたリボン
"負けちゃだめ"
そう、相手を励ますために買ったんだ
だから俺たちにとって
いじめが続いてる今
大切なリボン
『.....しょうがないなぁ』
少し切なそうな顔をした夢亜
そりゃ....そうだよね
でもそのあと
『そのリボンは2つで1つでしょ』
そう笑って自分のリボンをはずした