my home

夢亜の目には光りがやどってなくて
なんていうんだろ
俺が初めてみる夢亜の表情



『そら逃げろ!!!』

夢亜の様子を伺うことに夢中だった俺に突然声がとびかかってきた

それは奏太のすごく焦った声で
しゃがみこんでいる空に希望をたくすような感じでもあった


なんか弟を一生懸命逃がそうとするお兄ちゃんみたいな


『....奏太ごめん』

空のその声が聞こえたのと同じくらいに
俺はその状況を理解する事ができた


奏太は5人のうちの1人に小さいナイフを突きつけられていて
空も同様にナイフを突きつけられていていた

多分奏太は空のほうに仲間が向かったのをみて空たち三人だけでも逃がそうとしたんだ



『ねぇ、如月奏太先輩』


奥に座っていた1人がいっぱい不気味な笑顔で笑いながら奏太に語りかける


『そこに隠れてる1人と一緒に戦ったら 先輩の弟くん逃がせそう?』

『あらら、華那くんバレてるみたいですよー』



空が俺のほうをみて笑ってくる
全員にばれてたみたい


『いつからバレてた??』

そういいながら木のかげからでていく

内心めっちゃ焦ってるからね俺
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