my home
『....ぃゃっ..こなぃ..で..』
俺が躊躇している間も叶亜は苦しんでる
なにがあっているのかわからない
俺だけじゃない
ここにいる全員が見ているだけしかできない
動いてほしいのに 辛うじて動くのは口くらい
足は何かの呪縛にかかったかのように
一歩がふみだせない
『...ゅぁ...っ..ゃだよ..
いやぁぁぁぁあぁあ!!!』
廊下に叶亜の声が響きわたる
その瞬間自然と体がうごいていた
さっきまでの動けない自分はなんだったかというくらい
叶亜が崩れおちるのをギリギリのところで受け止める
『叶亜...??叶亜!!!?』
必死で声をかけるけど叶亜は反応しない
目の焦点はあってなくて
さっきよりも強く、血でてきちゃうんじゃないってくらい耳をふさいで
つぶやき続けているだけ
『叶亜を...2人を怒らないであげて!!』
奏太が海斗くんに向かって
弱々しくだけどどこか強く頼んでいた
ズシッとさっきより叶亜の体重が腕にかかってきた
呟いていたのはやめていてそのかわりに
意識を手放していた
さっきの叶亜の声をきいたのか
誰かがよびにいったのかわからないけど
廊下の奥の方から誰かが走ってくる音がきこえた