カプチーノ·カシス


「どうすれば…いいんだっけ」

「え……?」

「いや、こういうの久し振りすぎて……格好悪いよな、年上なのに」


苦笑しながら頭を掻く課長。

その姿が可愛くて、さっきまで泣きわめいていたあたしはすっかり余裕を取り戻して意地悪く言う。


「昨夜は一度、あたしのこと押し倒したじゃないですか」

「あれは……やっぱりお酒が入ってたっていうのが大きい、かな」

「そっか……じゃあ、課長は何もしなくていいです」

「え……?」


あたしは身を翻し、課長の膝の上に乗った。

首の後ろに手を回して、ちゅ、と触れるだけのキスをする。


「あたしが脱がせてあげますね…?」


彼のネクタイに手を掛けながら、まるでプレゼントのリボンを解くときみたいにドキドキする、と思った。

このラッピングを剥がせば、ずっとあたしの欲しかったものがあるんだもの……


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