カプチーノ·カシス
ハルがあたしを呼びだしたのは、月曜のお昼休みのことだった。
あたしも話したいことがあったから、ちょうど良かった。
以前も二人で会うのに使った外の資材倉庫で、あたしは段ボールに囲まれながら、ハルと向き合っていた。
「上手く行ったみたいだな」
まだ何も言ってないうちから、ハルは既に察していたようだ。
あたしと課長の関係が始まったことを。
「うん……おかげさまで」
「……で? 感想は?」
「感想……ってなんの?」
「課長に抱かれた感想に決まってるだろう」
そりゃもう……と、言い掛けて、やめた。
コイツ、たぶんあたしをからかってるだけだ。
そんなことより、あたしはハルに言いたいことがあるのだ。
「あのさ、ハル、あたしたち――」
「セフレなら、止めない」
発言を先読みされた上、口にする前に否定されてしまった。
ハルは鋭い瞳であたしを見据えている。