カプチーノ·カシス


会社帰りに酒屋さんで買った少し高価なシャンパンを開けて、二人でグラスを持つ。


「少し遅れちゃったけど……メリークリスマス」

「メリークリスマス」


チン、と繊細な音を立ててグラスを合わせ、一口飲んだところで二人とも用意していたプレゼントの箱をテーブルの上に出した。


「なんだか、箱の大きさが同じくらいですね?」

「本当だ。でもまさか中身まで同じってことはないだろう」


かけられたリボンの色や包装紙は違うけれど、二つのプレゼントはよく似ていた。


「どこで使うものですか?」

「家でもいいけど、会社で使って欲しいと思って買ったものだよ」

「あたしも……会社で使ってくれれば嬉しいなって……」


二人で、顔を見合わせる。

もしかして……本当に同じもの?


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