カプチーノ·カシス


二人でラッピングを解くと、その予感は見事に的中した。

課長があたしにくれたのは、イタリアの高級食器ブランドのマグカップ。

そしてあたしが贈ったのも……趣のある、有田焼のマグカップ。


「以心伝心……ってこういうことを言うのかな」


驚きながらも、嬉しそうにカップを眺める課長。


「ふふ、そうかもしれませんね。両方うちで洗って、あたしが会社に持って行きましょうか?」

「あぁ、そうしてもらえると助かる」


別々に買ったプレゼントが同じマグカップだったなんて……ペアでプレゼントされるよりも嬉しいかも。

すっかり幸せな気分になったあたしたちは、会話を弾ませながら食事とお酒を楽しみ、ときどきテーブルを挟んでキスを交わした。


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