カプチーノ·カシス

「…………え?」


「石原さんがプライベートな時間を全然くれないから、仕事中に頑張るしかないじゃないですか!!」



美波ちゃんがあまりに大声を出すから、通り過ぎていく現場の人たちが怪訝そうに僕たちを見る。



「わ…解ったからちょっと静かにして」


「解ったって……デートしてくれるってことですか?」


「いや、それは……」


「じゃあ美波騒ぎ続けます。ガオー!!!」


「するよ!!デートするから!!」



慌てて僕が叫ぶと、美波ちゃんはにっこりと笑う。



「……じゃあ、日曜日にしましょう。用があるって言ってたのはどうせ嘘なんでしょう?」



……なんでばれたんだろう。まあ確かに、あれは露骨だったかもしれないけど。



「……わかったよ。どこで?」


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