カプチーノ·カシス
……私服、可愛いな。
上はキャメルのノーカラージャケットの中に白黒ボーダーのカットソー。
デニムのショートパンツからすらりと伸びた生足は、ショートブーツを履いているから全く嫌らしくなくて……
「……石原さん?」
「あ……と、ごめん。とりあえず少し歩く?」
「はい!」
嬉しそうに頷く美波ちゃんを見ていると、こっちまで笑顔になってしまう。
……完全に雰囲気に飲まれてるな。
休日に女の子と待ち合わせて出かけるなんて、学生のとき以来だし……今日の美波ちゃんはなんだか可愛いし。
「美波、今日お弁当作ってきたんです。あとで一緒に食べましょうね」
彼女は持っていた大きなバスケットを僕に見せながら言う。
「……美波ちゃんが料理?」
あまりにイメージとかけ離れているので僕は目を丸くした。