カプチーノ·カシス

彼女は目元をゴシゴシと拭うと、いつもの明るい笑顔に戻って言う。



「美波も、石原さんが大好きです!……さっきの続き、してくれますよね?」


「もちろん。いい加減その牛乳ヒゲも気になるし」



そう言って美波ちゃんを指さすと、彼女はきょとんとして自分の口元に触れる。



「……牛乳……ヒゲ?……まさか美波……付いてるんですか?」


「うん、さっきからずっとね」


「~~~っっ!!どうしてもっと早く教えてくれないんですか!?そんな顔で告白なんて恥ずかしすぎる!!」


「ごめんね。タイミング逃しちゃったのと、そのままでも可愛いかなと思ったから」



僕をにらみ続けながら顔を真っ赤にして黙り込む美波ちゃん。

自分の言葉でこんなに怒ったり照れたりしてくれる彼女が本当に可愛い。



「綺麗にするから、じっとして……?」



僕はそう言って、彼女にまずは触れるだけのキスをした。

そして唇の上のミルクをぺろりと舐め取ると、その舌で今度は唇を割る。


< 332 / 349 >

この作品をシェア

pagetop