カプチーノ·カシス

「…ん…石原、さん」


「なに?」



キスの合間に美波ちゃんが話しかけて来るけれど、僕のキスは止まらない。

参ったな……今、昼間で、ここ、公園なのに。


キャラメルラテ風味の美波ちゃんの唇が美味しすぎるんだ、きっと。



「そんなに、キス、されたら…美波…」



ああ、きっと美波ちゃんは僕と同じことを考えている。

だって彼女の吐息がさっきよりも熱を帯びて、苦しそうだ。



「……僕の家に行く?」



初めてのデートなのに我慢できないなんて、大人の男としてどうなんだ?ましてや彼女より年上なのに……

そんなことを考えながらも、僕は彼女の「YES」を待っている。



唇を離した美波ちゃんは、お互いの唾液でてらてらと光るそれを小さく開いて



「はい」



と、僕の望み通りの返事をした。


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