カプチーノ·カシス
「――――ねぇ、石原さん?」
行為の後、張り切りすぎたせいでうとうとしていた僕に、美波ちゃんが体をすり寄せてきた。
「……ん?」
「美波と付き合ってるって、開発のみんなには言うんですか?」
「……うん。言う」
僕は仰向けだった体を美波ちゃんの方に傾け、柔らかな彼女を腕の中に閉じこめる。
「あの人数だから隠したってばれちゃうし。それに……たぶん皆、僕のこと心配してるから」
「……心配?」
今までのことを何も知らない美波ちゃんはきょとんとした顔で僕を見上げる。
そのおでこに口づけてから、僕は話し始めた。
僕がずっと好きだった人のこと、そしてその子と結ばれた、憎らしいほど格好良い男のことを……