カプチーノ·カシス
――――それから僕と美波ちゃんは順調な交際を続け、季節は夏になった。
ある日仕事が終わった後で、僕と美波ちゃんが今日はお酒でも飲みに行こうかと会社の廊下で話していると、後ろから二人分の足音が追いかけてきた。
「石原、美波ちゃん、今日このあと暇?たまには四人で飲まない?」
声を掛けてきたのは愛海ちゃん。
そして後ろで不愛想に立っているのは柏木さんだった。
「いいですね、ご一緒します!」
美波ちゃんはかなり乗り気な様子で、愛海ちゃんと連れ立って先を歩き出した。
必然的に僕は柏木さんと並んで歩くことになり、若干の気まずさを感じてうつむく僕に柏木さんの方から話を振ってきた。
「……お前、木原とはうまくいってんのか?」
「……まぁ、特に大きな喧嘩もなく順調ですけど」
「そうか」
………そこで話は途切れてしまった。
でも、柏木さんから恋愛関係の話題を振ってくるなんて珍しい……