tender dragon Ⅰ

よくこんなところで眠れるな、って思ったんだけど、希龍くんのことだから別に不思議じゃない。

ゆっくり目を開ける希龍くんは、太陽の光に目を細めて目を擦る。まるで猫のように。

あくびをして、起き上がった。


「おはよ…美波」

「おはよう」

「あはは、来ないかと思った」


いつからここで待ってたんだろう。

メールに気づけなかったから仕方ないのかもしれないけど、何だか申し訳なかった。


「来たでしょ?」

「うん、よかった」

あ、今日は学ラン着てる。


「希龍くん学校どこ行ってるの?」


昨日葉太が着てたのと同じ学ラン。

あたしはブレザー派だけど、希龍くんなら学ランでも全然カッコいい。

本人には言わないけど。

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