【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
少し驚いた顔をした繭ちゃんは
「なに?
血のことで、その答え?」
そう、まるであたしの心の中が読んだように笑う。
「それなら仁奈ちゃんが心配することない。
私がいるから」
「え?」
「私も“相手”だから。
冬夜君の第二候補なんだよ」
「第二……候補?」
「仁奈ちゃん、本当に何も知らないのね。
お気楽な人」
第二候補ってなに?
椎名冬夜はあたしに言った。
『お前が必要なんだ』って。
『お前が“相手”なんだ』って。
それって、他にもいたの?
じゃあ、あたしじゃなくても……いいの?