風に恋して
「ヒメナ」
それは、珍しくカリストが交流会にヒメナを連れてきてくれたときのことだった。
まだ幼いエンツォが愚図って、仕方なく中庭に出て遊ばせていたヒメナは聴こえてきた声に振り返る。そこには予想通り、オビディオが立っていた。
「オビディオ様……どうしてこちらに?貴方が会場を抜けてはいけないのでは……」
「いや、今は皆食事を楽しんでいるからいいんだ。それより、部屋を用意させよう。ここでは冷える」
そう言って、近くを通りかかった執事に頼んでくれた。
「わー、すごいね。きらきらしてる」
客室に通されると、エンツォは部屋の内装が気に入ったらしくまた走り回った。カリストの屋敷も十分広くていろいろな装飾品が飾られているが、やはりヴィエント城には敵わない。
「気に入ったか?」
「うん!ぼくも、おおきくなったらおしろつくる」
オビディオがエンツォの頭を撫でて笑う。エンツォはくすぐったそうな表情をしてそれを受け入れている。カリストは、あんな風に優しく頭を撫でたりしない。子供には無関心だ。
すると、エンツォが大きな欠伸をして目を擦った。
「眠いのか?」
「ううん、ねむくない」
だが、ずっと中庭で遊んでいたから疲れたのか瞼が重そうだ。ヒメナはエンツォを抱き上げた。
「もう夜も遅いわ。エンツォは寝る時間」
「うん……」
そして、エンツォはヒメナの胸に頭を預けるとすぐに寝息を立て始めた。
それは、珍しくカリストが交流会にヒメナを連れてきてくれたときのことだった。
まだ幼いエンツォが愚図って、仕方なく中庭に出て遊ばせていたヒメナは聴こえてきた声に振り返る。そこには予想通り、オビディオが立っていた。
「オビディオ様……どうしてこちらに?貴方が会場を抜けてはいけないのでは……」
「いや、今は皆食事を楽しんでいるからいいんだ。それより、部屋を用意させよう。ここでは冷える」
そう言って、近くを通りかかった執事に頼んでくれた。
「わー、すごいね。きらきらしてる」
客室に通されると、エンツォは部屋の内装が気に入ったらしくまた走り回った。カリストの屋敷も十分広くていろいろな装飾品が飾られているが、やはりヴィエント城には敵わない。
「気に入ったか?」
「うん!ぼくも、おおきくなったらおしろつくる」
オビディオがエンツォの頭を撫でて笑う。エンツォはくすぐったそうな表情をしてそれを受け入れている。カリストは、あんな風に優しく頭を撫でたりしない。子供には無関心だ。
すると、エンツォが大きな欠伸をして目を擦った。
「眠いのか?」
「ううん、ねむくない」
だが、ずっと中庭で遊んでいたから疲れたのか瞼が重そうだ。ヒメナはエンツォを抱き上げた。
「もう夜も遅いわ。エンツォは寝る時間」
「うん……」
そして、エンツォはヒメナの胸に頭を預けるとすぐに寝息を立て始めた。