アニサーコンチェルト ２ ♪ ～30オンナが愛もコスプレも大切で何がわるい？！～

でも
素直に
潤の顔が見れない…

振り向けない…


私は潤の方を向かず
ただ前を向いたまま、立ち止まってた


「マナカ、なんで逃げるの？」


なんでって…

私にだってわかんない…


私の前に回り
潤は、私の顔をじっと見る


でも…


私は、潤の顔をまだ見れない

ただ、ただ

流れそうな涙を堪えるのに必死で…


「なんで、って…

こっちが…聞きたい…わよ…」


絞り出すように、声を出した


「……？マナ…カ…？」


「家に…帰れない…のに…
なん…で、彼女とは…会えるのよ…」


掴まれていた腕を振り払い
私は、その場にどうしてもいたくなくて
潤の傍を離れるように
駆けだした



あぁ…


なんで…


素直に…なれない…んだ…私…


流れる涙を拭いながら
シズとミゥのもとへと走った