アニサーコンチェルト 2 ♪ ~30オンナが愛もコスプレも大切で何がわるい?!~

余分なことを考えるのはよそう


きっと潤の考えがあってのことなんだから…


メイクもヘアも、マンションを出てきた時とは
全く違う私が鏡の中にいた


最後、裾が刺繍で縁どられたベールをかけてもらい
白の手袋をした


私のサイズにピッタリな、
オフショルダーのサテンのドレスで
私の好きなデザインだった



「さぁ、行きましょうか」


メイドさんたちがドレスの裾と長いベールを持ち
ドアの向こうへと案内してくれる


廊下に立っている黒いタキシードの男の人がいた…

その人が振り向いた


「お、支度出来たんだ」


「せ、瀬奈さんっ!!」


「マナカちゃん、よく似合ってる、ステキだよ
今日は、オレがマナカちゃんのお父さんの代わりだから

ほら…」

そう言うと、左ヒジを私に差し出してきた


「瀬奈さん…
わたし、今でも何がなんだか…」


「マナカちゃん、昨日の夜、潤がオレに必死の声で
電話してきたよ
今日、どうしても式挙げたいって…
マナカちゃんを今すぐに幸せにしたい、ってさ…」


「……そう…ですか…
瀬奈さんもお忙しいのに…すみません…ありがとうございます」

涙が出そうになったけど、なんとか
堪え、瀬奈さんのヒジに手を添えた



「さ、行こうか、花嫁さん」






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