純潔の姫と真紅の騎士
「スイレン、夜だ」

「……はい」

「今日も世界では戦が起きている」

「……ダーク様はお手をさしのべるのですか?」

「あぁ、負けそうだ」

「……そうですか。お気をつけて」

「ははっ。面白いことを言う。だれも我に触れることなどできないのだよ、スイレン」

「……そうでしたね。では、いってらっしゃいませ」

黒水晶の中の黒い靄がぶわっと広がった。

映し出された世界は赤色だった。

わたしの嫌いな、大嫌いな色。
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