黒の森と、赤の……。/ ■恋愛シミュレーションゲーム□
◆「ごめん…!
さっきのは、適当に返事をしちゃったんだよ…」

正直にそう言った。


なのに。


「ウソや!
さっきの返事で雰囲気悪ぅなったからて、うちらに気ぃつこてウソついとるんやろ…?
おまえそゆとこあるの、うち知ってる…」


ちょっ!!w

夏樹おまっ!!w


それを聞いた司までも、

「七夜…。
ちょっとショックだったけど、オレたちに気を使わなくてもいいんだよ?
旅行から帰った後、学校の帰りとかも、邪魔だったら無理には誘わないから…」


なんでだよ!!ww 誘えよ!!ww

司たちが一緒に帰ってくれなくなっちゃったら、俺ぼっちになっちゃうだろがッ!!www


心の中で絶叫しながら、本当に切なそうな表情で俺を見る、司と夏樹の顔を睨む。


せっかく正直に言えばこんな展開か!


そんな心の悲鳴を察知してくれたのか、小町屋がようやく反撃に出る。


「いやいやいやいや!?(驚)
なに言ってんの司くんとどチビ!?(愕)
吉良、今正直に話したって!
だいたい、こんなもてない男の典型みたいな奴、女の子と付き合えるわけないじゃない!」


…なんだか最後の一文がものすごく引っかかったが、まあ今回だけは良しとしよう…。


「…そ、そうだよ!
小町屋の言うとおり俺は…」

「そんなことないわ」


…小町屋に便乗して誤解を解こうとする俺の声に被せて、委員長が余計なことを言い出した。


「吉良くんて、仁科くんほどじゃないけど女子には人気あるみたいだから。
それに志穂だってこの前、クラスで付き合うなら仁科くんか吉……」


「あーーー!!(冷や)
あーーー!!(汗)

うるさい綾ッ!!(怒×5)
それ以上言ったら、あたし本気で怒るからねッ!!?(怒×10)」


<小町屋好感度、+1(※)>


/(※) 好感度の説明は、本編直前にあります。/
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