実鳥森の少年の初恋

少女

次の朝、ジンは、いつものように小学校へ
出かける準備をしています。

「じゃあ、学校から帰ったら森で遊ぼう」
ペリドに言うジンです。

(お~楽しみだ。先に森に行ってるからな)
ペリドが言いながら、窓から飛び立ちました。
すっかり羽の怪我も治った様子です。

飛んでいく姿を見ながら、不思議な懐かしさを
感じるジンでした。

母のメイは、すでに職場に出かけたあとです。
戸締まりをして出かけるジンです。

10才のジンは、今、実鳥森小学校の5年生です。
もうすぐ誕生日がくるので11才になります。

ジンは、学校では、無口な少年です。
得意な科目は理科と体育と図工です。
将来の夢は、木こりになることです。
実鳥森で、ずっと生活したいと考えています。

いつものように小学校の靴箱で運動靴を
しまっていると、先生の声がします。

振り返ってみると・・・
初めてみる可愛い少女が担任の先生といっしょに
前を歩いていきます。

思わず、ぼ~っと眺めるジンです。
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