続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「関係あるよ!
メンバーなんだし、それに私は兄さんのことが好きだから心配なんだよ。
前も倒れた時も無理しないでって言ったのに、またこんなことになるなんて......」


一歩近づいたメイリンに、俺は一歩後ずさった。

だめだよメイリン、触れられないんだ。

触れてしまったら、今の俺はお前を全部奪ってしまう。

そんなことしたら、きっと傷つけるだけだ。

それに俺はやっぱり......無理だよ、メイリンの気持ちに応えることができない。

応えちゃ、いけないんだ。


「それ以上近づかないで。
あまり優しくされると、俺を好きだと言うメイリンに甘えて、頼りたくなる。
利用してるだけなのに、そんなの嫌だよね?

本当に、兄さんは大丈夫だから」


「利用? よく分からないけど、それで心が晴れるならそうしてよ。
兄さんになら何されたって構わないから。
少しでも兄さんを助けることができたら、それだけで私はうれしい」


目を見つめて、それから俺の手を優しく握ったメイリンの手を。








その手を俺は、振り払った。
< 247 / 301 >

この作品をシェア

pagetop