続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
呆然と廊下に立ち尽くしていたら、リビングのドアが開いて、ここにいるはずのないヨンウナと目が合った。

彼はここ最近俺たちの部屋に全くこなかったし、そもそもこんな真夜中に何の用事だというんだろう。


「ヨンウナ、どうして......」


「兄さんと話そうと思って、帰りを待ってたんです。
それよりも、追いかけないんですか?
......盗み聞きするつもりはなかったんですけど、全部聞こえてしまいました」


すみませんと謝られたけど、玄関で言い合いをしていた俺たちのせいで、ヨンウナが悪いわけじゃない。

とっくにみんな寝ていると思っていたし、聞かれているのは予想外だったけど。


「追いかけても、何言っていいのか分からないから......」


「年上の人にこんなこと言うの失礼ですけど、兄さんのこと少し見損ないました。

メイリンも思い込むと周り見えないとこあるし、兄さんだけが悪いわけじゃないですけど、あんな突き放すような言い方ひどいですよ。

メイリンがどれだけ兄さんを好きか知らないわけじゃないでしょう。
あいつは兄さんだけをずっと想ってきたのに。きっと今頃泣いてます」
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