続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「気持ちはありがたいけど、俺が行くって言ってあるんだから俺が行かなきゃ。
それに、俺は大丈夫だから。
ほら、まだ倒れたりしてないでしょ?」


「お前な、」


「いい加減にしてください!
どれだけ自分を犠牲にすれば気がすむんだよ!
アンタがそうやって一人で抱え込むたびに、俺たちがどれだけ傷ついてるか考えたことあるのか!?」


俺の言葉に何か言おうとしたシューインをヨンウナがさえぎってから、彼に胸ぐらを掴まれる。

強く引っ張られ過ぎたせいで着ていたセーターがビリビリに破れて、気付いたら壁に頭をぶつけていた。

一瞬何が起きたのか分からなかったけど、口の中に血の味が広がって殴られたことに気づく。

芸能人なんだから顔はやめてと思ったけど、今の俺は殴られて当然の男なのかもしれない。

誰より上下関係に厳しいヨンウナにタメ口を使われたことも、もちろん殴られたことも初めてで。

彼にそうさせたのは、間違いなくこの俺なのだから。

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