巫女と王子と精霊の本
「巫女様、隠者とは裏で国に雇われた仕事人の事です」
私が首を傾げていると、セレナが教えてくれた。
裏でって……
影の組織的なものかな?
「お前誰に雇われた?」
「雇い主の情報は秘密事項なんでね」
「なら吐かせるまでだ」
エルシスが男に斬りかかる。
―ガキンッ
「物騒な王子だなー」
俺はエルシスの剣を短剣で受け止めた。
「目的は何だ!!」
―キンッ
「探し物だな♪」
男は楽しそうに笑う。
「探し物??」
「そうだよ、巫女様」
首を傾げる私に、男はウィンクをした。
「お前が何故鈴奈の事を知ってるんだ」
エルシスが眉間にしわを寄せる。
「さーて、何ででしょう」
「ふざけるな!!」
―ガキンッ
エルシスは剣を横に振る。
「ふぅん、王子様は巫女様がそんなに大事なのか?」
「っ…だったら何だ」
…え……?
だったらって……
深い意味は無いんだよね?
エルシスの事だ、私を仲間とかそういう意味で…