帰宅部にお任せを
「「な、んで!?」」
廉と声が重なる。
だってここは誰にも知られていないはず。
それなのに、何で人が入って来れるの!?
わたしが目を回していると、扉の前にいた人物はまるでその疑問を見透かしたように言う。
「言っとくけどたまたま開いてたから顔出しましたー、ってわけじゃないから。あんた達がここにいることを知ってやって来たんだ」
それから一歩一歩と歩み寄ってくる彼。
きっと、落とし穴がある危険地帯でもずかずかと足を踏み入れるんだろうな、なんて考える。
その場合は落とし穴にはまったらおわりだ。
でも彼は落とし穴に落ちないだろう。
そんな、底知れない雰囲気が彼からは漂っていた。
だんだんと彼の姿がハッキリとしてくる。
そこでわたしはさらに驚いてしまう。
モデル並みの体型だとは何となく感心していたもの、まさか顔までも―…
綺麗な容姿をしていた。