帰宅部にお任せを
「お前、何なんだよっ!?」
廉が一歩前へと出る。
まるでわたしを庇うように、背中に隠した。
そんな行動にドキっとしてしまう。
…ふいに、アレを思い出してしまった。
廉の背中がアイツの背中とかぶる。
…違う。
今、目の前にいるのは廉だ。
アイツ―…楓じゃない。
目をぱちぱちとさせて、わたしは何とか現実の世界に身を引き戻した。
「どうしたの、真希ちゃん。目にゴミでも入った?」
ハッとする。
そうだ、目の前に正体不明の人物がいるという危険事態なのに、わたしったら!
「別に!それよりあんたは誰?」
強気な態度に出る。
こんな知らないヤツに過去の話なんかしてたまるか。
彼はやはりわたしが話題を変えようとしたことが腑におちなかったようだが、『まあ、いいや』と切り替えてくれた。
そして、彼は言った。
「俺を帰宅部の一員にしてほしい」