帰宅部にお任せを
迷いも戸惑いも一切感じない。
単刀直入とはまさにこのこと。
わたし達は驚く以外反応できなかった。
「そんなにびっくりすることもないんじゃない?」
なんて彼は楽しそうに笑う。
何たる余裕っぷり。
まるで誰かさんを思い起こさせてしまう。
最初はそうやって笑っていた彼だが、次第につまらなくなってきたのかぐいっと身を一歩前に出す。
「で、俺は部員になれるの?早く教えてよ」
早く教えてって言われても…。
この我儘なところといい、この目の前のヤツはアイツから無性生殖で出来た仲間か?
はたまた、楓の元がコレなのか。
「楓の分身……」
廉も同じことを考えていたんだと思う。
「ねぇ、教えてよ」
再度質問を投げかける彼に対してわたしは沸々と何かが込み上げる。
あーもう!
「まずは名前を名乗りなさい!それが礼儀ってモンでしょ!?」