帰宅部にお任せを
―廉side―

あれから、もうすぐで一週間が経とうとしている。

俺の毎日は自由と呼べるものではなくなっていた。


朝はキャプテンをわざわざ家まで迎えに行って、一緒に朝練を。

昼はお昼に誘う。

そこで頼んでもないのに作ってくるキャプテンの弁当を『美味しい』と言いながら食べる。

放課後はもちろん、テニス部へ…。


こんな生活の繰り返しの所為か、俺はテニスの腕が格段に上がっていた。

そして、作り笑顔の才能も開花してしまったような気もする。




部活が始まる前。

珍しく颯が俺に話しかけてきた。


「よお、廉。元気かあ?」

「元気なわけねぇだろ」

俺はすかさず返した。

颯は、自分の好き勝手にやれているからいいよな。


「まあ、そろそろ廉でも限界かと思ってさあ、"お許し"を貰ってきたぜ」


"お許し"か。なるほど―…。

その一言で、大体のことを察した。
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