帰宅部にお任せを

「…何か変な話しちゃってごめんな。誰かに聞いてもらったら、少し気が楽になると思って…でも、こんなこと聞いてもらえるの、本当に鳴海しか思いつかなかったんだ。

コート…戻ろっか」

そう言ってドアノブに手を掛けたその時だった。



「待って、廉君っ!!」

後ろから抱きついてきたのは彼女しかいない。

俺の腹にまでまわされる、少し日に焼けた腕。


俺は静止状態のまま、次の言葉を待った。


「わたしっ、廉君を飽きさせない自信あるよっ!!廉君のこと大好きだもん!廉君のためなら何だってする!だから、私と付き合って!!』

自信満々の告白。

失恋を絶好のチャンスだと思いこんでいるのがよくわかった。


まあ、この告白についてはあとで勢大に返事をするからいいとして。

俺は手をどかして、彼女と向き合った。


「ありがとう、鳴海。…返事「二人とも、そろそろ来いよー!」

そこで聞こえてきたのは颯の声。


俺は時計を見てキャプテンに言った。


「鳴海、行こう!」

彼女の手を握りしめる。

彼女は元気よく『うん!』と手を握り返した。
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