帰宅部にお任せを
悲鳴をあげたのは俺達の依頼人だった。
そして、反対側のコートで
「わり…」
と、手を合わせてるのは颯。
「どうしたんだよっ!」
俺はそちらに向かった。
「いやー…手元が狂って、その子に当てちまったんだ…」
颯は頭を掻く。
「はあ?…全く、お前は…」
「ごめんなー?」
俺は颯の頭を一回ぽこっと叩いてから、今度は依頼人に駆け寄った。
「大丈夫?どこか痛くない?」
依頼人の手を握る俺。
そのまま俺は彼女の耳元でこう言った。
「足が痛い、って言うんだ」
彼女は『あ…えと…』と最初は戸惑ったが、俺が眉間に皺を寄せているのを見ると俺の指示通りのことを言った。
「あ、足が痛いですっ…」
その言葉を聞き、俺は彼女の足を見た。
そこはもちろん何ともなっていないが、俺は苦い顔をつくった。
「大丈夫、じゃなさそうだな」