帰宅部にお任せを
―放課後―

「依頼人にお呼び出しがかかったぞ!」

入ってきたのは先ほどまで依頼人の監視を任せられていた颯だった。



「じゃあ、行きますか」

楓はそれを聞くと立ち上がった。


「…ねえ、わたしも行っていい?」

続いて立ち上がると、楓は『勝手にすれば?』と言った。


…いつもそうだ。

ついていこうとすると楓はつーんとして、それを決め込む。

『行くな』ってハッキリ言われるまで行ってやるもんっ。




「行ってらっしゃいー♪」

留守番の曽良と十夜(相変わらずパソコンをいじっている)は4人の姿を見送った。




「ねえ、今日のは何!?」

キャプテンとテニス部3年生の殆どに取り囲まれていた少女はやはり、あの依頼人だった。


「何って言われましても……」

びくびくしながら怯える少女。

言葉が出ないらしい。
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