帰宅部にお任せを

「…本題に入りましょうか」

楓が切り出した。


お嬢様は丸山さんに指示すると、丸山さんがアルバムを取り出した。

さらにアルバムから1枚の写真を抜き出す。


「まずは、この男を復讐してほしいの」

"まずは"…?

何か引っかかったけど、わたしはお嬢様の話を続けて聞くことにした。


写真に写った男は平凡な男。

大してかっこいいというわけではない。

だからといって、ダサ男ともいえない男。



「この男が、あなたに何をしたんですか」

わたしが聞きたいことを楓が質問してくれた。

理由をきくのは毎回のことなんだけれど。



「実は、この男!」

お嬢様の顔は一瞬にして真っ赤になった。

お嬢様の血をここまで上らせるなんて、一体この男は何をしたのだろう。


わたしをはじめ、帰宅部全員がお嬢様の次の言葉を今か今かと待った。
< 49 / 121 >

この作品をシェア

pagetop