帰宅部にお任せを
「…本題に入りましょうか」
楓が切り出した。
お嬢様は丸山さんに指示すると、丸山さんがアルバムを取り出した。
さらにアルバムから1枚の写真を抜き出す。
「まずは、この男を復讐してほしいの」
"まずは"…?
何か引っかかったけど、わたしはお嬢様の話を続けて聞くことにした。
写真に写った男は平凡な男。
大してかっこいいというわけではない。
だからといって、ダサ男ともいえない男。
「この男が、あなたに何をしたんですか」
わたしが聞きたいことを楓が質問してくれた。
理由をきくのは毎回のことなんだけれど。
「実は、この男!」
お嬢様の顔は一瞬にして真っ赤になった。
お嬢様の血をここまで上らせるなんて、一体この男は何をしたのだろう。
わたしをはじめ、帰宅部全員がお嬢様の次の言葉を今か今かと待った。