帰宅部にお任せを

「この男、」

ごくん、と唾を飲み込む。


「この男!」

「この男、私にゴミ捨てをさせましたの!!」


……は?

空間中にこの呟きが充満した。



だって、

「それだけのことで?」

思わず口に出してしまった。


お嬢様に睨まれ、慌てて口を両手で塞ぐ。


「部員の無礼な態度、御許し下さい」

楓が代わりに謝った。


「…ふん、まあいいわ。で、やってくれるのでしょう?」

お嬢様は訊く。


訊かれなくてもわたし達はやらなければならない。

報酬を貰っているのだから、断ることなんて出来ないのだ。


「ええ、やりましょう。いくらで承りましょうか」

楓の重要な問いに彼女は何か考えてから、札を見せた。


「手始めはあなた達の仕事量を見るために2万でお願いするわ」


また、何かが突っ掛った気がした。
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