帰宅部にお任せを
あれからわたし達は、あのお嬢様に拘束されっぱなしだ。
「次はこの人を頼むわ。わたしのこの華麗な巻き髪を笑ったの」
という感じで、仕事をこなせばまた仕事。
そりゃお嬢様だから報酬は弾んでいるわけだけど、でも…。
「廉、疲れた顔してるけど大丈夫?」
一時間目からずっと机にうつ伏せている廉が気がかりだった。
返事がないので廉の顔を覗き込んでみる。
どうやら起きてはいるよう。
「れーんー?」
目前で手をふらふらさせてみると、ようやくこちら側の世界に戻ってきたようだ。
「…ごめん、ぼーっとしてた」
そう言う声からも疲労が感じられる。
廉の場合、疲れて当然だ。
廉は他二人とのローテーションとはいえ、三日に一度は依頼をこなしているのだから。
しかも、他二人は最近になってサボり気味だし。
「仕事しまくりはきついよね…」
廉の頭を撫でる。
女の子とは違う男の子の感触。
初めてのそれに、胸がトクンと鳴った。