帰宅部にお任せを
―廉side―

毎日、毎日ムカツク。

どこぞの金持ち娘だか知らないけど、仕事が完了する度また新しい依頼を持ってくるアイツ。


「仕事しまくりはきついよね…」

心配そうな瞳。


『大丈夫だ』って、返せなかった。

真希を安心させることが出来なかった。




確かに仕事続きは体力的にきつい。

が、それよりもきついことがある。


俺は颯や曽良に比べてまだまだ未熟者。

二人はきちんと割り切って依頼をこなしている。


だけど、俺はそれが出来ていない。

うっかりしていると情に流されてしまう。

今まで結構な量の依頼をこなしてきたけど、感情のスイッチをオフに出来たことなんて一度もない。


誰かに吐いてしまいたい。

聞いてもらいたい。俺の気持ちを。


でも、それは出来ない。

そんなこと、楓の耳に入りさえしたら俺は確実に帰宅部を下ろされるに決まっている。


それだけは駄目だ。

…どんなに辛くとも、それだけは駄目なんだ。
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