帰宅部にお任せを

廉の疲れ、どうやったらとってあげられるかなあ。


綺麗に管理された中庭のベンチに座って考える。


「ここはやっぱ肩叩き券とか?」

いやいや、それだったら整体師連れて来いとか笑われそうだし…。


「…あなたは、」

眉間に皺を寄せていたわたしは、そのままの表情で振り返る。


あ、やばいやばい。

慌てて皺を伸ばす。


にっこりと表情を変えると、あのお嬢様の付き人さんがいた。


「えっと、」

「丸山です」

ああ!

わたしは手を打つ。


…というか、大事なお客様(の付き人さん)になんて失礼なことを!

この前、楓に注意されたことを思い出した。


「す、すみませんでした!」

慌てて謝る。


すると丸山さんは『気にしていませんよ』と、いつものように儚く笑った。
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