帰宅部にお任せを
「…へ?」
「…私と由美お嬢様は、幼い頃からの知り合いです。実は私、当時は相当の臆病者で皆にからかわれてばかりでした。でも、』
空を見上げる丸山さん。
「でも、そんな時お嬢様があの強い態度で一発言ってくれたました。『わたしの下僕を苛めないでくれる?』って。…嬉しかったんです。下僕でも嬉しかった。私はその日から、下僕になることを決めました。下僕は私から望んでなったのです』
「……」
言葉が、出なかった。
何故って…
だって、似ていた。
思い出すあの頃の記憶―…。
わたしと…、楓―……。
―数年前
公園の砂場には綺麗な山と、そこにちょうどいい大きさのトンネルが通っていた。
「かえでくん、お山作るのじょーずー」
「まきがじょうずじゃないんだよ」
わたしは楓が作ってくれた山に感心して、ずっと目を輝かせてそれを見ていた。
が、幼きわたしの視界にあった山は無残に崩れてしまう。
崩れた砂から現れたのは、テレビでやってるヒーローが描かれた靴だった。