secret name ~猫と私~
彼らが酔うと、タチが悪い。
もしかしたら今日は部屋に帰れないかもしれない。
「お前、なんか悩んでんのか。」
「そないなこと・・・」
無い。
と、言えなかった。
「悩んでるのね!」
何故だか嬉しそうに、トレが食いつく。
「何を悩んでるの?ノーヴェの事?結婚式の事?!」
さあ、お姉さんに話してみなさいと、トレはニコニコ笑っている。
話したら、楽になれるのだろうか。
この事は誰にも話さずに、飲んで忘れようと思っていたのに。
「話したら、解決まではいかなくても、整理出来るんじゃねーのか?」
口の悪いクアットロまで、そんな事を言う。
確かに、自分の中でうだうだ考えているよりは、誰かに話す事で整理ぐらいは出来るかもしれない。
「せやなぁ・・・ほな、聞いてもらえます?」
仕事の内容は話せないから、かいつまんで話す。
仕事場で出会ったある女性から、好意を寄せられた事。
その人は、自分に恋人が居ると知っていて、気持ちを打ち明けてくれた事。