背中を合わせて【完】
自分の机に座って足首に貼った冷えピタをはがして、新しいものに張り替える。



「おはよう!今日は早いね。」



顔を上げるといつのまにか登校してきた凛がいた。



「おはよう。今日は電車で来たからね。」



未夜が顔を上げたことで凛の視線から足首が見える。



「ちょっと、その足どうしたの?」


「いや、朝ドジってひねっちゃった。」


「大丈夫?てか、それって湿布?」


「ううん。湿布だとにおうから冷えピタ。」


未夜も湿布を貼ろうと思って家を探したけど、無臭の湿布が見つからずに冷えピタにしたのだ。



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