背中を合わせて【完】
「家どこ?」



(は?)



投げられた質問が突拍子もなくて一瞬理解出来なかった。


すぐには答えなかった未夜の代わりに、続けて口を開く圭。



「毎年冬に春日駅の前でバイトしてるだろ?」



立て続けに質問された内容に驚きを隠せない未夜。


確かに毎年短い冬休みの間は、高校最寄り駅の春日駅前のコーヒーショップでバイトをしていたが、今目の前にいる男の口からそんなことを言われるとは思ってもみなかった。



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