背中を合わせて【完】
「うん...。冬休み中は短期でバイトしてるけど、学校が始まると家のことと両立するのが大変だから出来ないんだ。」



圭はメールを打ち終えたのかもう文字は打っていなかったが、相変わらず顔は携帯に向けられたままだった。


未夜は気にせずに質問の答えを続けた。



「家は隣の風丘(かざおか)町だよ。」


「ふーん。」



聞いてきた割には興味がないような返事をされる。


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