とある神官の話
* * *
何が悪なのかだなんて。
長いこと生きていれば何かと憂いが出る。"仲間"の死亡原因で自殺が多いのは、やはり精神的なものなのだろう。
ヒトとは違い、そう簡単には死なない。腹部に刃が刺さったくらいでは。血を流しながら、いっそのこと死んでしまえば。だが「貴方のせいだ」
「私の?」
「ええ、貴方が私を"こちら"に引き止めたのでしょう」
「そうだったか。だが自由に生きればいい。何も私に付き合わずとも」
「とかいって寂しかったりして」
「かも知れぬな」
何時の彼だ?
まだ笑みがある。一方の私はむすりとしている。そして―――――私が神官になった。ハナタレがいる。彼はあまり変わらないなと笑える。
その時にも彼はいた。
そうだ。何だか可笑しいなと思ったんだ。問い詰めたら、そう。あの人が―――――「お………い」