お姫様は王子様を演じてる




「……お前、あの女から連絡はあったか?」



澪は、話しをすり替えるように過去とは関係のない話しを振ってくる。



「あの女って誰?」



「……頭が鈍い奴だな。
聖蘭の女に決まってんだろ」



「今んとこないけど…何で?」



「連絡が着たら俺に言え…それと、二度と男を部屋に入れんな」



私は『何で?』って聞いたのに…その質問は無かったかのように掻き消された。


しかも男を部屋に入れんなって…アンタは私の保護者気取りかっ!



「じゃあ、澪も入んないでよ!」



「……入りたくて入ったんじゃねえ。
他の奴に女だってバレたくないなら鍵でも付けとけ。―――いいな?」



念を押すように言う澪に私は『考えとく…』と煮え切らない返事をした。



それが、澪はすごくお気に召さなかったらしく…右目の目尻の辺りがぴくぴくと動いている。


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