お姫様は王子様を演じてる
何を考えてるのかわからない澪と二人でテクテクと学校までの道を歩く。
「いい天気だね!」
「……」
「兵藤にはびっくりしたよねー、バレたりしたら退学だったかな?」
「……」
「他のみんなはもう学校かなー?」
「……」
ちょっと澪…
何か喋ってよ!
独り言みたいになっちゃってるじゃんか…
何で私達一緒に登校してるの…何も喋んないなら一人で学校に行ってくださいよ。
爽やかな風が吹いて、素晴らしい快晴なのにこの一角だけ異様に空気が重く感じる。
見えないプレッシャーは、真綿でゆっくり首を絞められてるみたいで…いっそのこと一思いにキュッと絞めてほしい…
後少しで霧ヶ峰に着くというところで何故か澪は近くのコンビニに入って行った。
用事もないし、私は入らなくていいよね?
コンビニでまで独り言を呟くのは痛すぎる。
けど、澪を置いて先に学校に行って後から文句を言われるのは嫌だから…
コンビニの前で飼い主を待つワンコの様に私は澪を待つことにした。